【SW2.5】戦闘の難易度が激変する魔法を紹介!

14 August, 2024

ソードワールド2.5において使用されることで難易度が一気に変わってしまう、大きな影響力を持つ魔法を主観で8個ピックアップして紹介します!

主動作追加等

最初に紹介するのは主動作などを追加する魔法たち。これらの魔法を使うPCがいる卓では、1ラウンドでのPCたちの火力が明らかに跳ね上がります。プレイヤーの手番が終わった時、果たして何人の魔物が生きているのでしょうか。

・【リブート】
自分の主動作を使って他者に主動作を与えるという、なぜ導きの星神であるハルーラの特殊神聖魔法なのか不思議な殺意MAXの魔法。
「対象:接触」のため《魔法拡大/数》の対象にはなりませんが、この魔法は神聖魔法なせいで装飾品〈ホーリーパロット〉による神聖魔法の再使用の効果の対象となってしまいます。つまり自分の主動作一回が他者の主動作2回分になってしまうのです。

・【ヘイスト】
最後に一つ言っておく
『時は加速』する
サイコロの出目に左右されますが主動作追加が行われる可能性のある操霊魔法です。【リブート】とは違って《魔法拡大/数》の対象にとれますし、6ラウンド有効なのが差別化ポイント。コンジャラーはLv11に到達することで、ルーンマスターでの《ダブルキャスト》と《魔法拡大/数》の同時使用とこの魔法が解放され、一気に強くなります。

・【マルチプルアクター/ジャイアントクラブ】
武器による追加攻撃が可能となる森羅魔法のシンボリックロアです。
初手にマギテックシューターが【ショットガンバレット】を2回打ち込むことも、宣言特技を載せることも可能なため宣言回数が許せば《薙ぎ払い》を2回行うこともできるようになります。
この魔法の強いところは補助動作でこれが行える点。【マルチプルアクター/クラッシュベア】とは違って、この魔法を使った手番でも術者は主動作でバフや回復などを行えてしまえます。また、たったのLv4で習得できる点もこの魔法の強さを後押ししています。

攻撃バフ

次に紹介するのは超強力な攻撃バフ魔法たち。この魔法の有無で魔物の適正レベルが変わってしまうほどの効果を持つ魔法を紹介します。

・【ソニック・ウェポン】
コンジャラーLv12で習得できる【〜ウェポン】シリーズの最上位魔法です。この魔法をその地位たらしめている理由は、その効果が「C値を下げる」ものである点につきます。威力が高く、クリティカルが起きやすい武器がソードワールドというゲームにおいては強力ですが、この魔法があれば多くの武器を、C値の下限である8まで持っていくことが可能なのです。
目に見えてPCたちのクリティカル率と一撃のダメージがかわるバフがこの魔法です。

・【ディバイン・ウォー】
戦士系技能をレベル3上昇、つまり命中+3、回避+3、追加D+3という破格のバフを得られる神聖魔法です。この魔法が解放される前と後では、適正なボスのレベルが大きく変わります。
効果時間が6時間であることから、戦闘開始前にかけることができる可能性があるのもグッド。この魔法が使えるレベルのプリーストは【ブレスⅡ】のようなバフや回復魔法などで忙しいので、主動作を圧迫しないバフはそれだけで強いのです。
また、秘伝《リミットオーバー》を使えばlv13時点でも使用可能です。消費MP2倍のデメリットも、効果時間が6時間であり戦闘前に魔香草によるMP回復が十分にできるので気になりません。

防御バフ

最後に紹介するのは、魔物の攻撃のほとんどを無効化してしまえるほどの超耐久をもたらす防御バフ魔法たち。強過ぎてゲーム性を阻害してしまうほどの魔法も紹介します。

・【フォッシルアブソーバー】
魔法ダメージを6点も軽減してしまえる、強力な効果の多い森羅魔法の中でも頭ひとつ抜けて強い魔法です。この魔法さえあれば、ボスの魔法攻撃の脅威度が大幅に下がります。抵抗に成功すればダメージ0、ということもよく起こることです。消費MPは重いですが、なぜか補助動作で使用できるので一回一回に対して魔晶石を使用可能です。

・【クレセント・シャイン】
クリティカルゼロ、固定値のみ、勝者あり。領域内で振られるダメージ決定のダイスの出目を固定してしまえる防御魔法です。
魔法によるクリティカルや痛恨撃なども発生しない、固定値のみしか効果のない状況になるため、火力が全く出なくなります。
1ラウンドの間効果があるため、術者がプレイヤーの中で最後に動き、次の手番最初に動くことで、プレイヤーは効果を受けない状態を作り出せます。【クレセントシャイン】を使用する術者が二人いる場合これをループさせることで魔物の完封も可能です。
とはいえ、ゲーム性が失われることを考えて、あまり使用はおすすめしません。

・【ウィッシュスター】
抵抗判定を「自動成功」にしてしまえる、あまりにも無法な効果を持つ魔法です。魔物側はこの魔法をディスペルマジックのような解呪魔法でこの魔法を直接解除しない限り、まともに魔法ダメージを出せなくなります。
強力ですが、GMのサイコロを振る楽しみを損なう魔法でもあるので、ご利用は計画的にすることをお勧めします。

補記:【マルチプルアクター/クラッシュベア】と《戦域魔導術ベロニカ》について

【マルチプルアクター/クラッシュベア】を《戦域魔導術ベロニカ》で遅延発動させて、全員が主動作を一回増やす、という使われ方がなされる卓もあると思います。
私は、この使い方を認めていないため、今回は紹介していません。というのもML16頁に『「1ラウンドに一人だけを強化する」運用を強いられている』『全員に効果を与えて一気呵成に攻めるという使い方はできません!』と明記されているように、シンボリックロアはそうした使い方が明確に想定されていないためです。
他のGMにこの使い方を認めるなと言いたいわけではありません。《戦域魔導術ベロニカ》が罪深い存在だということなのです。

(文責:エニシダ)