【SW2.5】一番いいのを頼む。金属・非金属鎧を解説!
21 August, 2024ソードワールド2.5の金属鎧と非金属鎧について語っていきます。もちろん、全てを語ることはできないので、ユニークな効果や性能などである程度は絞っています。特に非金属鎧は面白いものが多いので、そちらの占めるウェイトが多くなっていることをご了承ください。
非金属鎧ランクB
・〈ポイントガード〉
防具制限により、防護点で受けるというよりは回避を重視していきたいグラップラー、バトルダンサーには嬉しい回避上昇効果をもつ防具。防護点はありませんが当たらなければどうということはないのです。そのため最初に買う防具として、〈クロースアーマー〉よりもグラップラー、バトルダンサーからの支持率が高いと思います。グラップラー専用防具なのでフェンサー等は装備できません。
・〈ソフトレザー〉
初期作成から終盤まで長く愛される優秀な防具。推測ですが最も多くのPCが装備している防具でしょう。必要筋力が7であるため、低レベルフェンサーや後衛職にとっても装備しやすいのが人気の理由。また、金属鎧だったり、必要筋力が10以上だったりで魔法行使判定にペナルティを受けてしまうソーサラー、コンジャラー、デーモンルーラーにとっては(コンジャラーはバッファーに徹する場合、魔法行使判定へのペナルティはほとんど無視できますが)長くお付き合いすることとなる防具でしょう。
・〈ハードレザー〉
フェアリーテイマーやドルイド、プリーストなど、必要筋力が10以上で魔法行使判定にペナルティを受けない技能やシューターがメインのキャラクターで、筋力が許すなら装備したい防具です。また、筋力やガメルの問題でファイターが装備することもあるでしょう。金属鎧のペナルティを考えると、特にフェアリーテイマーが愛用する防具になると思います。
・〈マナコート/マナコートプラス〉
魔力に応じて防護点が上がる防具。必要筋力「1」のため必要筋力による魔法行使判定へのペナルティを考慮せず高い防護点を得ることができます。ただし、尋常じゃなく高価でありよっぽどのブルジョワでなければ手を出せない値段をしています。安価ながら防護点「4」はある〈ソフトレザー+1〉とどちらを装備するか、懐具合と相談していきたいところです。
・〈ミモレの布鎧〉
手に何も装備していないことで回避力が上がる防具です。
手に装備しないビルドという変わり種に強みを与えてくれるのはおもしろい!〈キック〉や流派武器〈鉄砂拳〉を使うグラップラーであれば防護点も得つつ高い回避力が得られるので、積極的に装備していきたいところです。リルドラケンや、タンノズウィークリング、蛮族のように生来武器を活用できるキャラクターや、投擲武器を使用するキャラクターに採用するのもいいかもしれません。
・〈コンバットメイド(バトラー)スーツ〉
私はこの防具を非常に気に入っています。
まず、ランクB、つまり戦闘特技なしで装備可能にも関わらず得られる性能が超優秀。魔法ダメージを軽減してくれる効果は、前衛、後衛問わずに活躍してくれます。
後衛は物理攻撃より魔法攻撃を受けることが(少なくとも私の経験則では)多いため、〈マナコート〉系の防具より活躍できる場合もあるでしょう。そのため私は後衛の最終装備は〈マナコート〉系の防具よりこの防具なのではと思っています。
さらにグラップラー装備可能で回避が上昇します。このため、高レベルのフェンサー、グラップラー、バトルダンサーの最終装備にもなりうると考えています。
さらに、メイド、バトラースーツである点が最高です。前衛で相手の攻撃を華麗に避けながら戦う執事という解釈も、後衛で魔法を使うメイドさんという解釈もできハッピーです。
・〈ミラージュパッド〉
バトルマスタリー掲載の、ヒアデム魔力流転操撃への入門で購入可能な、魔法を行使したら回避が上がる防具です。 防具習熟なしで〈アラミドコート〉同等の効果を得られるのが良いですね! ただ、《足捌き》などの制限移動を伸ばす手段や「形状:突破」での移動がないと先制した1ラウンド目での魔法行使ができないため、回避上昇効果を受けられないのには注意が必要でしょう。
非金属鎧ランクA
・〈アラミドコート〉
〈ポイントガード〉と〈クロースアーマー〉が合体した優秀な防具です。戦闘特技《防具習熟A/非金属鎧》を習得する理由になりうる防具でしょう。
特に、グラップラーにとってはライダー技能による攻撃阻害や、戦闘特技《回避行動Ⅱ》、盾による回避力上昇の恩恵を受けられないので他の回避型と比べても防護点が結構重要。そのため戦闘特技の効果と合わせて「3」点の防護点を得られるこの防具を装備しにいくのは悪くない選択だと思います。
・〈上級信号士用戦闘服〉
ドーデン博物誌掲載の〈アラミドコート〉に魔法ダメージ軽減がついていてかつ安価な防具。この防具自体は非常に優秀です。ただし、購入には流派【キングスレイ式近接銃撃術】への入門が必要。つまりLv7以上でしか習得できない《射手の体術》の習得が必須であり、汎用性はありません。【キングスレイ式近接銃撃術】にはいったキャラクターへのご褒美的な防具と評価できるのではないでしょうか。この流派をコンセプトにガンカタで遊ぶ際には是非とも装備してみたいですね!
・〈アンティセブティック・レザーアーマー〉
ブルライト博物誌掲載の特産品で、腐食しないそうです。 グラップラー装備可能ではないものの、回避力を上昇させる効果がついています。
〈アラミドコート〉より防護点が高いので、回避力の上昇を求めて《防具習熟A/非金属鎧》を習得した回避型には、採用に一考の余地がありそうです。
〈風切りのサーコート〉と比較しても、安価かつ防護点が高く、また風属性への耐性が求められるシチュエーションが少ないことからも〈アンティセブティック・レザーアーマー〉に軍配が上がることが多いように思われます。
・〈コンバットバニースーツ〉
じゃーん!見て見て、バニーさんだよ!
アルフレイム見聞録掲載、ヴェスラーガで購入できるバニー服です。形状は「露出の高いバニー服一式」だそうです。ぴょん。
こんなお色気衣装にも関わらず効果がクッソ強いです。Aランクにも関わらず回避が「2」も上がります。 回避が「2」上がる防具はこの防具を除けばSランク以上にしか存在しませんし、「グラップラー装備可能」の防具の中では唯一です。つまり、グラップラー、バトルダンサーだけでなく、フェンサーなどの回避型ビルドの最適解にもなり得てしまうのです。
ベーテ・有理・黒崎さんいわく基本的にヴェスラーガを発見し、客として迎え入れられるか戦闘バニーとして雇われる必要があるとのことで、購入には一定のハードルがあるみたいですね。
非金属鎧ランクS
・〈リュンクスベスト〉
回避が「2」上がるのは〈アラミドコート〉と比べたとき明確に強くなっている点でしょう。この強みはランクAで装備可能な〈コンバットバニースーツ〉に脅かされているような気がしますが、ETに載っていて認知度が高いことや、安価なこと、〈アラミドコート〉の解説でも言ったようにグラップラーにとっては大切な防護点を持っていることなどで差別化できていると思います。より防護点を求めるなら〈フェニックスクローク〉を目指すのも良いでしょう。
非金属鎧ランクSS
・〈ディバインスキン〉
高い防護点と回避力上昇効果に加え、精神抵抗が上がるという強力な効果を持った防具です。ただ、非金属鎧習熟から防護の達人まで取れる、グラップラー以外のビルドを組む難しさから戦闘特技の枠が足りるかがネックになりそうです。
金属鎧ランクB
・〈スプリントアーマー/チェインメイル/プレートアーマー〉
1点でも防護点が欲しい前衛の戦士が装備する防具です。初期作成であればファイターは、スプリントアーマーを装備することが多いと思います。報酬で得たガメルをやりくりして、スプリントアーマー→チェインメイル→プレートアーマーと買い替えていくのが、楽しいんだよなあ。
チェインメイル、プレートアーマーには回避ペナルティがついているので、回避を捨てる、例えば《全力攻撃》を宣言するドワーフのファイターといったビルドとの相性が良いです。ナイトメアのような回避もできるキャラであればこのペナルティを避けてスプリントアーマーを装備し、回避できるファイターとして運用するのもありだと思います。
後衛のプリーストやシューターが装備することもあります。金属鎧のデメリットである、一部判定へのペナルティを考えて〈ハードレザー〉とどちらを選択するかは択ですね。
・〈ドントレシアの堅忍鎧〉
前衛アタッカーファイターでも、《かばう》を宣言するビルドでも、最終防具になりうる、Bランク金属鎧でいいのかと思えるほどの超強力な防具です。固有の効果は、殴られるたびに防護点が上がるというもの。
ソードワールド2.5の魔物の攻撃の多くは前衛への物理攻撃ですから、あっという間に防護点が上がり、SSランク金属鎧〈インペリアル〉より高くなるなんてことも。極端な例ですが「4回攻撃(無作為)」と「連続攻撃Ⅱ」で怒涛の12回攻撃を仕掛けてくる魔物、アンデッドジェネラルなんかと相対すると、バークメイルやビートルスキンと合わせて防護点40点くらいまで伸びちゃうのです。まあそうじゃなくても多部位の魔物の攻撃や、取り巻きの攻撃を受けていたら結構な防護点には到達します。
また、チェインメイル、プレートアーマーと違って回避へのペナルティもないため、回避を捨てないファイターにとっても優秀です。
もちろん、堅忍大鎧、堅忍甲冑とランクを上げるのも防護点が上昇するのでグッド。
金属鎧ランクSS
・〈インペリアル〉
金属鎧の中では、防護点が最も高い防具です。また魔法ダメージ軽減がついているのも嬉しいポイント。ただ、防護点の面に関してはドントレシアシリーズに、防具習熟を低く抑えられるという点も踏まえて、押され気味に感じます。もちろん、基本ルールブックのみの環境では最硬ですし、取り巻きが少なく、部位が少なく、手数が少なく一撃が重い魔物がいる戦闘では〈インペリアル〉に軍配が上がるでしょう。
(文責:エニシダ)