【SW2.5】後衛プリーストのビルドを解説
28 August, 2024今日は、後衛純プリーストのビルドについて解説していきます。
プリーストは魔法使い系のAテーブル技能の、基本ルールブックⅠから収録されている歴史ある技能で、レベルさえ上げれば習得可能な「基本神聖魔法」と信仰する神によって習得できる「特殊神聖魔法」があります。
そんなプリースト技能をメインでのばし、後衛から、回復魔法や【セイクリッド・ウェポン】や【ブレス】のようなバフ効果をもつ優秀な魔法を行使するのが後衛純プリーストです。
相性の良い種族
《魔法拡大/数》を多用しMPの消費が激しいため、MPが高い、つまり精神力が高い種族が向いています。またプリーストが倒れることがパーティの崩壊を引き起こすこともあるため、HPが高い、つまり生命力が高いと安心です。
これらの条件を満たす、つまりプリーストと相性の良い種族はメリア・ドワーフです。知力については、回復量が上がるため高い方が良いですが、攻撃役を務めないため必須ではありません。そのため、強力な種族特徴を目当てにリルドラケン(小翼種)などを選択することもできます。復活魔法【アウェイクン】や回復魔法【キュア・〜】の自動失敗が致命的になることから、自動失敗への保険として人間を選択するのも良いでしょう。
MPが多い種族としてフロウライトが挙げられますが、フロウライトはアウェイクポーションの効果を受けられないため、自身が倒れた際にパーティの立て直しが難しい点に注意する必要があるでしょう。
戦闘特技
Lv11で自動習得できる《ルーンマスター》を獲得することで、宣言特技を2つ使用できるようになります。筆者の考える、そこまでで習得する戦闘特技の一例を挙げます。
Lv1《魔法拡大/数》
Lv3《魔法拡大すべて》
Lv5《MP軽減/プリースト》
Lv7《武器習熟A/スタッフ》
Lv9《武器習熟S/スタッフ》
Lv11《ダブルキャスト》
・《魔法拡大/数》
後衛純プリーストのビルドの要となる宣言特技で、回復魔法やバフ魔法を味方全体にかけることができるようになります。
この宣言特技を十全に使えることがこのビルドの強みであり、この宣言特技さえあれば、後衛純プリーストのビルドは成立します。そのため、最初に習得したい戦闘特技です。
・《魔法拡大すべて》
流派を採用しているなら、Lv3で習得したい戦闘特技です。
【セイクリッド・ウェポン】【セイクリッド・シールド】を強化する《剣意反転攻防術》と、【バトルソング】を使いやすくしてくれる《戦域魔導術トルクワート》とが《魔法拡大すべて》によって使用可能になるためです。また、プリーストであれば1レベル上の魔法を行使できるようになる《リミットオーバー》を上手に使えるシーンもあるでしょう。
流派を採用していないなら、Lv3で習得する戦闘特技は《ターゲッティング》がおすすめです。【フォース】を誤射なく使えるようになるため【フィールドプロテクション】を行使した後暇になる、という初期プリーストの悩みを解決するだけでなく、賦術【ヒールスプレー】を前衛に使用できるようになります。経験点に余裕がありメイガスアーツを採用しているなら、深智魔法Lv2【ロックオン】で代用可能なので、絶対に《ターゲッティング》でなければならない、ということはありません。
・《MP軽減/プリースト》
Lv5で習得したい戦闘特技です。
前述のようにプリーストは《魔法拡大/数》を多用します。しかし、例えばLv5になって習得できる優秀な回復魔法【キュア・ハート】の消費MPは「5」であり、これをパーティ全員に拡大すると一瞬でMPが底をつきます。この燃費問題を解決してくれるのが《MP軽減/プリースト》なのです。
・《武器習熟A/スタッフ》《武器習熟S/スタッフ》
Lv9で習得したい戦闘特技です。
これは《武器習熟S/スタッフ》を習得することで装備可能な〈ブラックロッド〉を装備したいためです。この武器があれば、あらゆる魔法の消費MPが軽減されます。神聖魔法の燃費をより良くするだけでなく、サブ技能としてコンジャラーやドルイドを習得している場合はこれらの行使で使用するMPも減らせます。
・《ダブルキャスト》
《ルーンマスター》によって解放される2つ目の宣言特技としてチョイスしたい宣言特技です。
《ダブルキャスト》の対象にする魔法としては【セイクリッド・ウェポン】や【アウェイクン】といったものが挙げられます。1ラウンドでかけられるバフの数が単純に増えるので、めちゃめちゃ強いです。【アウェイクン】を《ダブルキャスト》で使えると、【アウェイクン】のネックである、この魔法を使う手番回復を行えないという点が解決でき、安定感が増します。
・その他の候補
魔晶石を2つ一気に使えて、燃費の向上にもガメルの節約にもなる《魔晶石の達人》、最大MPが増える《キャパシティ》は候補に上がるでしょう。
ヴァグランツ戦闘特技が習得可能なら《抵抗強化》も強力。耐久力が上がるのは倒れてはいけない後衛プリーストにとって大事です。高レベル帯ではファイター技能を習得し《頑強》《超頑強》を習得するのも選択肢に入ってくるでしょう。
相性の良い流派
【対奈落教会議・奈落反転神術】
《剣意反転攻防術》は優秀です。元々アンデッドと蛮族にしか効果のなかったものの、命中と火力が上がる破格のバフ【セイクリッド・ウェポン】が誰にでも効果があるようになります。もちろん【セイクリッド・シールド】も使いやすくなります。
【古モルガナンシン王国式戦域魔導術】
《魔法拡大/数》さえ習得しておけば使える、燃費が向上する《戦域魔導術アンナマリーア》、実質戦闘前にバフの手番を一回もらえ、また回復魔法を使う際ダメージを受けていないPCに回復を遅延でかけておく、なんてことも出来る《戦域魔導術ベロニカ》がやはり超強力。また、《戦域魔導術トルクワート》は範囲が限られていた【バトルソング】を使いやすくしてくれます。
【『七色のマナ』特別魔法行使学】
《魔法拡大すべて》で使えるようになる《リミットオーバー》を上手に使えるシーンがあるかもしれません。1レベル上の魔法が使えるため、13Lv時点で【ディバイン・ウォー】を使う、といった使い方ができるでしょう。
相性の良い武器防具
▼武器
・〈メイジスタッフ〉
盾を装備しないなら買って損なしの武器です。
防護点が「1」ついて、魔法の発動体を兼ね、宿木の棒杖への加工も可能。サブ技能として採用されやすい技能との相性がよく、おすすめです。
・〈ブラックロッド〉
MPの燃費はプリーストにとって死活問題。消費MP軽減手段の一つとして、ぜひ装備したい武器でしょう。
・〈愛憎のスタッフ〉
アーケインレリック掲載の、17万ガメルもするほとんど使用を前提とされていないこの武器を紹介するのは気がひけるのですが…回復量1.5倍は純粋にえらいですね。
▼防具
・〈ラウンドシールド/タワーシールド/アステリアの守り〉
プリーストは手に絶対に持たなければならないものがないため、盾を装備可能です。
防護点を得られるだけでなく、盾への加工の恩恵を受けることができます。
例えば、ウォーリーダー技能を取るなら、陣気を溜められて装飾品枠も開けられる、盾徽章の加工が可能です。
・〈ソフトレザー/ハードレザー/スプリントアーマー/チェインメイル/プレートアーマー/ドントレシアの堅忍鎧〉
神聖魔法は金属鎧によるペナルティを受けないので、防護点の高い金属鎧も鎧の候補に上がってきます。筋力に応じて装備を更新していくと良いでしょう。
もちろん水中や探索での金属鎧によるペナルティを考慮し、筋力が足りていても非金属鎧を装備する、というのも悪くないと思います。
・〈コンバットメイド(バトラー)スーツ〉
汎用性の高い魔法ダメージ軽減能力を持つ鎧です。
私は後衛は物理ダメージより魔法ダメージを受ける機会が多いと考えているので、この防具は後衛の最終防具になりうると思います。
相性の良い装飾品
〈ホーリーパロット〉〈聖王の冠〉あたりが相性良いです。デバフなどを相手に通したい場合ブルライト博物誌掲載の〈奈落教のマント〉も強いと思います。使い過ぎるとラーリス信徒になるという点には注意が必要ですが…。
相性の良いサブ技能
・セージ
文献判定、地図制作判定などにより道中探索に役立つほか魔物知識判定を行える技能です。
Lv9まで上げることで習得できる《マナセーブ》は、《魔法拡大/数》を宣言し燃費が重要なプリーストにとって相性が良いです。
・コンジャラー
とにかくLv2までの魔法が優秀な、コンジャラーを習得しておくと便利です。《魔法拡大/数》で使いたい、【ファナティシズム】や【カウンターマジック】といった優秀なバフ魔法を使用できます。
メイガスアーツを採用していて深智魔法が使用できるなら、ソーサラーもLv2まで上げることで精神抵抗・生命抵抗を上げてくれるバカ強い深智魔法【タフ・パワー】が行使できるようになり、バーティの耐久力がグッと上がります。また、《ターゲッティング》を習得できる【ロックオン】を使用可能となるので、戦闘特技枠を圧迫せずに【フォース】【ゴッドフィスト】といった、暇な時に打つ攻撃魔法が使えるようになります。
《ダブルキャスト》で使う場合はこれらの技能をLv3まで上げておくとLv2までの魔法を2回目の魔法行使で使用でき、便利!
・ドルイド
ドルイドの魔法は多くが補助動作であるため、プリーストの主動作を圧迫しません。また「宿木の棒杖」を、スタッフを装備する場合にも盾を装備する場合にも装備可能です。
Lv1で【ウィングフライヤー】、Lv4でシンボリックロア、Lv7で【フォッシルアブソーバー】が使えるようになるので、余っている経験点と相談しながら習得したいですね。
ただ、森羅魔法も燃費がいい魔法というわけではないので、MP管理には苦労します。〈ブラックロッド〉や《マナセーブ》、《魔法拡大/数》1倍拡大による《戦域魔導術アンナマリーア》など、後衛プリーストが使ってきたMP軽減効果の恩恵をドルイドも受けられるので、がんばりましょう!
・アルケミスト
バフ効果のある【ヴォーパルウェポン】、《ターゲッティング》があるなら味方を回復する【ヒールスプレー】あたりを前衛に与えてあげると良いでしょう。 Lv5まで上げることで【イニシアティブブースト】【エンサイクロペディア】といった戦闘準備で有能な賦術を覚えるので、最終的にはLv5程度にはできるといいかも!
・エンハンサー
Lv6以上の魔物が出てくる環境なら、《魔法拡大/数》が使用できなくなるという、激ヤバ操霊魔法【スタン・クラウド】対策に【アンチボディ】を習得しておくと安心です。
・ウォーリーダー
後衛プリーストなら【怒涛の攻陣】などを味方に使ってあげると良いでしょう。鼓咆は自身には効果がありませんが、後衛プリーストは命中や物理ダメージ上昇の恩恵を受けないため、相性がよいと言えると思います。
また、【陣率:堅固なる布陣】は回復することにより陣気がためられるため、回復役である後衛プリーストならとって損はしません。陣気がみるみるうちに溜まります。 溜まった陣気は【陣率:効力亢進Ⅰ】で回復量を上げる、もしくは自身の抵抗を上げる【陣率:抗拒の推断Ⅰ】に使うといいと思います。
特殊神聖魔法
後衛純プリーストと相性のいい神をいくつかピックアップして特殊神聖魔法の強みを習得レベルごとに紹介します。どの神を信仰するのかの参考になればと思います。
初心者の方はどのレベルでも優秀な特殊神聖魔法を持つ「賢神キルヒア」を信仰すると良いと思います。
▼Lv2特殊神聖魔法
・キルヒア【ペネトレイト】
貴様の弱点、ビシッと見えたぞ!魔物知識判定へのボーナスをLv2で獲得できる、圧倒的なコスパを誇る魔法です。初期作成の時点でこの魔法を使える点が、プレイヤーからの賢神キルヒアの人気が高い一因でしょう。
共に知力ボーナスを参照するため、セージとプリーストを兼任しているPCも多く、そんなビルドに噛み合っている優秀な魔法です。
・パロ【ファー・コマンド】
Twitterをモチーフにした?神の魔法。最近は聖印がXになったりしたかもしれません。
ウォーリーダーの鼓咆の範囲を広げてくれます。冒険者ランクがなくてもウォーリーダーの鼓咆を使えるようになるのが嬉しいポイント。ただ、名誉点を手に入れてからはこの特殊神聖魔法の強みはなくなってしまいます。初期作成単発シナリオなら活躍してくれる魔法です。
・ミリッツァ【リダイレクト・ウーンズ】
味方の受けるダメージを引き受けられる魔法。
複数を対象に取れませんが、味方のダメージをコントロールしながら動ける点は純粋に便利です。
▼Lv4特殊神聖魔法
・アールマータ【マキーナ・シールド】
受けたダメージの半分を回復してしまえる、防御魔法です。敵の魔力撃を宣言した攻撃や、【メテオ・ストライク】のような魔法といった大技のダメージが実質半分になるわけですから、めちゃめちゃ強いです!低レベルで習得できるのでダブルキャストで選択する魔法としてもいかがでしょうか。
・ダリオン【バインディング・ソーン】
相手の命中回避を下げてくれる魔法です。
「抵抗:短縮」のデバフ魔法であるため必ず1ラウンドは効果があるのが嬉しい!何気に相手の命中を下げる魔法は珍しいので、その点でも貴重な魔法です。味方に回避型がいれば喜ばれるでしょう。
・カグツ【ウィンド・フット】
【ペネトレイト】の先制判定バージョンです。先制判定に成功するかどうかは戦闘の難易度に大きくひびくので嬉しいポイント。
ただ、術者にしか効果がないため、後衛プリーストで使っていく場合は、例えばエルフなど敏捷が高い種族を使っていてスカウトを兼任している後衛プリーストに向いた特殊神聖魔法という枠になると思います。
他のカグツの特殊神聖魔法は前衛向けのものが多いので、高レベルでは後衛プリーストに向いていないかもしれません。小神のため地域による消費MP増加に注意。
・ストラスフォード【ドライブ・アウェイ】
デバフ魔法の中でも、最大「回避-4、精神抵抗-4」という、効果量の最大値がかなり多い魔法です。しかも、「抵抗:短縮」!
回避力判定、精神抵抗力判定ごとに下がっていくので、特に判定を振る機会が多い回避力判定だとみるみるうちに-4まで到達します。
その効果から、手数が多いグラップラーや、命中判定の回数に寄与する騎獣なんかと組むと強いです。
術者が味方の中で最初に動いてこの魔法をかけ、次の手番は最後に動くことで回避力-4の状態を長引かせることが可能です。小神のため地域による消費MP増加に注意。
▼Lv7特殊神聖魔法
・キルヒア【インスピレーション】
知力ボーナスを使う判定に自動成功してしまえる魔法です。魔物知識判定に使って強引にボスに弱点を適用できるだけでなく、目標値の高い探索でも使えてしまうのが超便利!効果が1日保つのでどんなタイミングで判定を求められても対応できます。
・イーヴ【フラッシュ・シールド】
盾神の二つ名にふさわしい防御魔法です。物理魔法ダメージを5点も軽減できるのはかなり大きい!敵から受けるダメージが目に見えて減ると思います。
ですが消費MPも馬鹿みたいに多いので《魔法拡大/数》で使う際には頑張ってMP軽減効果を使いつつ、魔晶石を砕きましょう。
▼Lv10特殊神聖魔法
・ライフォス【グレイス・オブ・ルミエル】
「剣の加護」系の種族特徴を付与できる、始祖神の名前にふさわしい必殺技です。特に人間の種族特徴、運命変転を付与すると、パーティ全体の安定感とクリティカルによる火力がグッと上がります。
効果時間が1時間であることから、戦闘開始前にかけることができる可能性があるのもグッド。この魔法が使えるレベルのプリーストは【ブレス】のようなバフや回復魔法などで忙しいので、主動作を圧迫しないバフはそれだけで強いのです。
ただ、ライフォスには【グレイス・オブ・ルミエル】以外に戦闘で有用な魔法がないのが悲しいところです。
・キルヒア【プレコグ】
TRPGにおいて、サイコロを振ることを拒否し始めたら終わりです。
そんな終わりをもたらす魔法がこのプレコグという魔法なのです。効果は判定の出目を8にできるというもの。1ラウンド持つので、この魔法を受けているキャラクターは先制判定でも、魔物知識判定でも、魔法行使判定でも、命中判定でも、抵抗判定でも、自動失敗の恐怖に震えることなく常に8以上の出目が約束されます。こんなずっこい魔法補助動作でできていいんですか!?
・ダリオン【ハーベスト・フィールド】
木はただ与えていたものを返してもらっただけなのですよ。回復量がなんと2倍になるフィールドを補助動作で展開します。プリーストの回復だけでなく、【ヒールスプレー】や前衛の使う【リカバリィ】など、全ての回復効果が2倍になります。たとえHPが一桁のPCでも、即座に全快できるでしょう。全身が破裂して即死するなんていうデメリットはないのでご安心ください。
エリア魔法なので、前衛と距離があいていて拡大したいなら《戦域魔導術トルクワート》との相性がいいかもしれません。
・シーン【クレセント・シャイン】
『【SW2.5】戦闘の難易度が激変する魔法を紹介!https://momijibakufu.com/blog/drw-sk7m6m6k/』でも紹介している、馬鹿強い、というか強すぎてゲームが面白くなくなる防御魔法です。ダイスの出目が1,2に固定されるので、範囲内では火力が全く出なくなります。
・ハルーラ【リブート】
前述の記事の中でも紹介した、主動作を味方に付与する神聖魔法です。1ラウンド目の殲滅能力を上げ魔物をボコボコにしたいあなたにおすすめ。
▼Lv13特殊神聖魔法
・シーン【ウィッシュ・スター】
前述の記事の中でも紹介した、抵抗判定を「自動成功」にしてしまえる魔法。まともな火力を出そうとすると、魔物側はディスペル効果のある能力や魔法を使う必要があるわけです。
ですが、それを魔物側がやるのは高い魔力を持つ魔物の主動作を一回失わせることですから…どう転んでも強いです!
・キルヒア【コンプレーション】
ソーサラー、コンジャラー、フェアリーテイマーをそれぞれLv10分、つまり82500点分の経験点が無料になります。【ブリンク】や【スケープドール】、【サモンフェアリーⅤ】によるフィルギャ召喚など、優秀な魔法の数々をプリーストLv13分だけの経験点で使えてしまうなんて、あまりにもお得!
・ミィルズ【コルヌコピア】
全ての食材に感謝を込めて…いただきます!!
ギリシャ・ローマ神話がモチーフの、無限に食材が出てくる山羊のツノを出す魔法です。これだけだとただのフレーバー魔法かな?と思いますが、実はこの食材を食べることで生命・精神・生死判定にボーナスが得られるというガチ性能をしています。
1時間効果があるので、【グレイス・オブ・ルミエル】同様戦闘開始前にかけることができる可能性があり便利です。
・ガメル【ライフ・インシュアランス】
地獄の沙汰も金次第、ガメルを支払うことで生死判定に無制限にボーナスを与えることができる魔法です。本当に無制限です。HPがいくらマイナスになってもお金を払えば死にません。
一日効果があるので主動作は圧迫しませんし、プリーストという、最も倒れてはならないキャラクターが絶対に死なないというのは偉い!
ただ、低レベルの特殊神聖魔法がフレーバーに寄っているので、低レベルから成長するキャンペーンでは、ガメル信仰は大変そうです。
・ミルタバル【ハイパー・アクセラレーション】
範囲内のキャラの器用度と敏捷度が上がる魔法です。戦闘準備で使用できるので、味方の先制判定にボーナスを与えることができます。
回避型のPCからは涙を流して感謝されることでしょう。
範囲魔法で1ラウンドしか効果がありませんが補助動作で行使可能なため、先制した1ラウンド目では使い得です。消費MPは馬鹿にできませんが《魔法拡大/時間》を使えば延長も可能!
(文責:エニシダ)