祝!TRPGリプレイ動画完結

2 February, 2026

先日、ソードワールド2.5のリプレイ動画、「復讐と宝石」シリーズが無事完結しました。めでたい!
せっかくなので、リプレイ動画について徒然なるままに語っていこうかなと思います。

復讐と宝石って?

まず、「復讐と宝石」ってなんだよ、というお話。

もともとは、秋ゲムマに頒布した、自作のSW2.5同人誌「SW2.5シナリオ集vol.4」に掲載された前四話のキャンペーンシナリオです。

▲シナリオ本。boothでも頒布している。表紙がエッチだと話題だが、シナリオは全くエッチではない。

ソドワで復讐譚をやりたいな、というコンセプトで書いたキャンペーンで、エルバ村という村で暮らすPCたちがある日“蛮魔共栄圏”と呼ばれる組織の襲撃を受け、家族の命を奪われる…というところから物語がスタートします。多くが冒険者ギルドから始めるSW2.5のシナリオの中では、少々異質なスタートかもしれませんね。

敵キャラクターがフェルナン、ダングラール、ヴィルフォールであることからもわかるように「モンテクリスト伯」を下地にシナリオを作成しました。全部で4話に分かれていて、第一話が導入、第二話は監獄からの脱獄。第三話は密室殺人事件の解明、第四話で決着、という流れになってます。

リプレイ動画について

「復讐と宝石」のリプレイ動画は、「SW2.5シナリオ集vol.4」の販促兼、昔から見てきたリプレイ動画を自分の手で作ってみてぇ~という思いから生まれました。
以下では、動画の振り返りやコメントへの返信をしていきたいと思います。

キャラクター紹介

PC1 エルヴィン

PC1はスノウエルフのエルヴィンでした。
冷静さと激情のふたつを兼ね備えた魅力ある主人公だったと思います。とくに、第三章の特殊設定ミステリー、リプレイ動画でいう7~9話では、探偵役として活躍してくれましたね。

あと、第十話での、魔域内で再現されたエルバ村のなかで、一度心折れるシーンはとても気に入ってます。運命のいたずらを感じましたね。

データ面について。ビルドとしてはメインアビスゲイザーのヒーラー兼バッファーでした。

とにかく補助動作だらけの、めちゃめちゃ動くキャラでしたね。
ウォーリーダー、ダークハンター、最終的にはジオマンサーまでとっちゃってました。横に伸びまくった技能構成ですが、ここまでくると、最適にくまれたデータの美しさすら感じます。
また補助動作で打たれる【ヒーリングイメージ】【リフレッシュイメージ】の回復量は、補助動作でここまで回復していいの?という回復量。かれがパーティーの屋台骨だったと思います。

さらに、小王の頭冠+拡張効果により+4の達成値で繰り出される【ペシミズム】、種族特徴である厳つき氷、弱点看破ののったファストペインもうつので、魔法アタッカーとしても強かった印象です。

PC2 マルティナ

PC2はティエンスのマルティナでした。HO2、ティエンスを使うことを指定したハンドアウトを使って食ってもらったキャラクターです。

実は、「魔神に対する殺意は人一倍強い」「人づきあいがよいように見えるがそれはあくまで魔神を倒すため使える人間と組むため」「人はだれも信用していない。メルセデスには心を開いてしまうが、本人はそれを不本意に思っている」というおそろしい設定を引っ提げていたのですが、リプレイ動画内でそれが発揮されている感はあまりありませんでしたね。

彼女は、エルヴィンが復讐を果たす、という道を進んでいったのとは対照的に、自分でそれをする必要はない、という選択をとっていたのが印象的でした。

データ面に関しては、オーソドックスな魔法拳士ビルドでした。プレイヤーの中で最もソドワに精通したプレイヤーだったこともあり、かっちりとしたビルドにまとめてきたな、と感じます。

マルチアクションを宣言しながら、【デモンズアーム】【ブラッドミスト】をはじめとしたデモルラ魔法を使いこなす、強力なビルドだったと思います。
あと、ケッククバックくんは【ストーンガード】【ファイアボルト】で大活躍でしたね!魔神行動表で1を引いた時も、一度もプレイヤーを攻撃しませんでした。偉いぞ!(種族特徴【通じ合う意識】の活躍ももちろんありましたが)

最終的にはファストアクションも習得。二回の主動作を使って、一手番でサリティガーンを消し飛ばすという、グラップラーらしい破壊力を見せつけてくれました。

PC3 シノン

PC3はシャドウのシノンでした。プレイヤーはソドワはほぼ初めて、という方でしたが、頑張って最後までついてきてくれました。ありがとう!


HO3は、近しい人物が共栄圏によって害されず、復讐の道を歩まない、という立ち位置をもたせたHOです。復讐の道に狂うPCがいたとき、待ったをかけるロールプレイを期待して配置しています。

その点でいうと、第9話でエルヴィンに、フェルナンを倒したら復讐を終えることはできるの?と問いかけてくれたのは嬉しいロールプレイでした。

また、第二章で彼女が、自身の母ファリアと出会った際、そっけない態度をとったロールプレイが個人的に好きです。突然いなくなったと思っていた母と出会った時の戸惑い、怒り、喜び…それがあのロールプレイには表れているように思います。

データに関して。オーソドックスな、バトルダンサー+エンハンサー、というビルドでした。そしてパーティーバランス的に彼女がレンジャーを習得しています。

耐久に優れるレンジャー技能を取ったことと、シャドウの圧倒的な精神抵抗力と回避力。それらが合わさって彼女はこのシナリオの過酷な戦闘にさらされてなお、ほとんどピンチになるシーンがありませんでした。すげえや。

あと、やっぱり【MA/ジャイアントクラブ】と変幻自在の相性は抜群ですね!薙ぎ払いを一ラウンド目に二回に使うことの、強いこと強いこと。バトダンはやっぱこのムーブができるのがいいね!

なお、この三人のプレイヤーはサークル紅葉幕府のメンバーではありません!紅葉幕府のメンバーには、テストプレイへの参加やイラストの提供という形で協力してもらいました!ありがと!

リプレイ動画をつくるのは大変

全部で11話、合計3時間程度の動画を作った感想ですが、とにもかくにもリプレイ動画をつくるのは大変だ!です。

・シナリオを書く
・実卓のログを文字起こしする
・それをリプレイ動画として、物語性を持たせるように整える
・どういう演出をしてその物語をつたえるかを考えて映像を作る

というストーリーパートももちろん大変です。しかし、真の地獄は戦闘パートにあります。ダイスログを見直して、主動作、補助動作で何をしたか。HPMPの増減量、バフの増減を確認しまとめるのも大変ですが、それを動画に反映するのがいっちばんきつかった!

ストーリーパートの5倍以上の時間はかかっています。特に、演出に力を入れた第十話の戦闘にかかった時間は…えげつなかったです。

▲YMM4の編集画面

レイヤー数も80以上は行く、本当にしんどい作業でした。戦闘演出を派手にしている他投稿者様はマジですごいです。あがめましょう。

…と、大変な点を語りましたが、動画投稿をしてよかったことはたくさんあります。

多くの方に作品を見ていただけましたし、感想もいただけました。それに、他動画投稿者様とのご縁ができたこともよろこばしいことでした!

リプレイ動画を見てもらう

ありがたいことに、復讐と宝石の第一話は、2026/2/2現在、ニコニコ動画にて現在5200もの再生数をいただいております。動画を投稿するうえで、取った施策や、気づいたことなどについて載せておこうと思います。

▲第一話。5200再生はすごい!

1.ゆとシートへの広告

▲ゆとシートに掲載した広告

初投稿かつ(CoCと比べて)マイナージャンルにもかかわらず、ここまで多くの方に見ていただいた理由を分析すると、ひとつにゆとシートへのバナー広告を載せたことがあると思います。

やはり、キャラクターシートを管理するサイトであるゆとシートでの広告は、ソドワが好きな層へしっかりとアプローチすることができたのだろうと考えます。また、リプレイ動画を広告する、というのはなかなかない試みだったと思うので、その目新しさも良かったのかもしれません。

2.ニコニ広告は偉大

私の動画の多くの再生数は、ニコニコ動画についている機能「ニコニ広告」によるものだとアナリティクスは言ってます。

ニコニ広告をしてくださると、タグ検索などの際、その動画が目立つように配置されますし、一定数のポイントでの広告があれば、ビデオクリップが生成され、「いきなり!動画紹介」で紹介してもらえます。

みなさんも、気に入った動画があれば是非ニコニ広告をしてください!投稿者はとてもうれしいはずです。
また、投稿者も、自身の動画はガンガンニコニ広告しちゃっていいと思います!

▲ニコニ広告はガチャを回して得られるチケットなどを使ってでできる

3.理想は定期的な投稿

理想を言うなら、やはり定期的に投稿するのが最も良いと思います。私は第七話までは毎週金曜に投稿していましたが、それ以降は不定期投稿となっています。

その結果、がくんと再生数が減りました。やはり定期的な投稿は、視聴者としても安心しますし、忘れなくなるので、望ましいでしょう。

とはいえ、動画編集は大変。どうしても定期投稿は難しいですよね…
最後の方は、エタらないように必死でした!!!改めて、完走できてよかった!

4.そのほか

再生数が増えた動画は、章の始まりか、サムネが女の子のものでした。

「章の始まり」については、前回までの流れなしである程度見ることができる点がよかったのかな?もしかしたら、すべての動画の冒頭に「前回までのあらすじ」があったほうが親切だったかもです。

コメントへの返信

最後に、動画についたコメントをいくつかピックアップして、この場で返信させていただきたいと思います。シナリオのネタバレを含みますので、まだリプレイを見てない人はそっちを先に見てくれよな!

一章

「SW2.5だと思ったが、クトゥルフだったか?」「クトゥルフじゃねぇのかよ!騙された!(メーデー民並感)」

動画の導入がホラーテイストでしたが、COCかな?というコメントをたくさんいただきました。実際、COC好きの方をうまく取り込めないかなあ、という魂胆がちょっとありました。

種族、技能、サプリ、全部盛りかな?」

YES!
私がこれまで書いてきたシナリオは、全サプリを盛ることを想定してそれ用に敵データを組んでいます。
敵のレベルはPCのレベルの1.5倍程度を用意するイメージです。戦闘はかなりの情報量が飛び交うものになっていますが、その分派手かつギリギリのものになっているはず。楽しんでいただければ幸いです。

「うむむ、10年位前だったらあと一桁は視聴数あげられそうだったんだが…惜しい」

そんな嬉しいこと言ってくれるんですか!?ありがとうございます!

クレリックかな。単純に低レベルのプリかもしれない

クレリック(職業としての聖職者。プリースト技能はない)をイメージしています。

これ前回でメルセデスも連れて行ってたら助けられた奴かな

シナリオ内でメルセデスを助けられるルートは(少なくとも私は)想定していません。彼女をさらい操ることが共栄圏の目的だからです。ただ、メルセデスが第一章時点で助かる、という改変をして遊んでみるのも面白そうですね!

黄金病か?発動まで約一日かかるけど……」

よく黄金病なんていうマイナー能力を覚えていましたね…。さすがだあ。私もパイライトに変える石化と、黄金病は似てるなあと思います!なので、ダングラールの取り巻きに採用したわけです!

二章

ワープドバーサーカー?(モノクロマティカ初出)」「デモニック・バルバロイ…!」

第一話のボスの元ネタはワープドバーサーカーです!
ウルシラ博物誌に出てきたデモニックバルバロイの設定を見て、蛮魔共栄圏の尖兵にぴったりだ!と考えました。そこから、二体の蛮族が融合してできた魔物である、モノクロマティカに登場したワープドバーサーカーのデータを改変してボスを作ってます。

心が痛まなくて済むのはありがたいよね

復讐譚を描くにあたって、本当にこの復讐は正しいのだろうか?と悩ませるか、それともスカッと倒してもらえる、痛快娯楽復讐譚にするかで悩みました。前者の方が物語に味が出るような気もするが、ロールプレイが難しくなるよな…と考え、後者を選択した形になります。

なので、初期のアイデアではヴィルフォールに悲しい過去を用意していたのですが、オミットしています。

いつかやると思ってたがとうとう色仕掛け使ったw

百足汽車の描く女性キャラはとってもエッチですからね。立ち絵にロールプレイが引っ張られたのでしょう。

生かすって選択はないのね

シナリオ内には記載していませんが、ヴィルフォールを生かす、という選択肢を取るのも、面白いですよね。TRPGですから、皆さんがプレイする際に、彼女を生かす選択肢を取るのも、めっちゃアリだと思います。

ダメージ量の合計が重要だから味方ごとやいてもいい

そのとおり!アビスデッドハウンドでアビススケルトンガードを含めて焼くと、抵抗の有無にかかわらず蝕む炎が起動するんです!そこをヴィルフォールの魔法で殴る、というのが私の想定したコンボです。

三章

「Dかい!?Dなのかい!?」

これは一ラウンド目で消し飛ばされて何もなせなかった哀れなドラゴネットことDだね。
視聴者(しちょうもの)兄貴もコメントありがとう。豆次郎さんの動画面白いよね!

「「顔が無い」とは言うが、中身を確認していないなら15年前と目の前の奴は別人の可能性もあるか」

ふふ。鋭いですね…!

「ヴァンパイアの掘り下げ、欲しいなぁ」

ヴァンパイアにはちょっとしか触れられませんでした!申し訳ない!ゴーント地方だけでも魅力的な地域がたくさんですよね~

「自分たちをバルバロスと言わないだと…?」

多分彼はバルバロス、と言っていたと思います。ただ、動画用に分かりやすくするため蛮族と発言させました!

魔法で開けられると何か都合が悪かったのか…?

そういうミスリードを誘う演出兼、スタニスの豪快さを示すシーンです。

彼はめっちゃ真面目そうなのに、このあともフェルナンの襲撃から生き残ったりと、パワフルなシーンがあります。これは、かれが元将軍であり、英雄であることを強調するために入れてます。

ソドワミステリーだぁ…!わくわく

ソドワのような、魔法や特殊能力がある世界観でやるミステリーは特殊設定ミステリーといわれるそうです。ミステリーにはこれまでほぼ触れてこなかった(ミステリー小説ちょっとだけ)のですが、ガンあって書いてみました。

生死判定で運命変転したのか!

彼が生き残ったのは、もしかしたら運が良いとされる種族「人間」だったからかもしれませんね!

四章

「この手毬ぬいみたいなマルティナかわいい」

ありがとう。これね、僕が描いたんだ、へへ。

「ある意味、清々しく一貫している」「分かっていたけど、このボス級魔物、無茶苦茶な能力だなあ……」

フェルナンは秩序を破壊し混沌を望む、まさに悪役!というキャラクターだったかなと思います。
ただ、それを成し遂げうるほどの力、そしてカリスマ性を備えたキャラとして描いたつもりです。

それにしてもケパラ=トガ=マルガウラはすごい。デモルラLv13、アビゲLv13というシンプルな情報の中に、すさまじく多彩な情報が埋め込まれています。

「演出かっこええ!」「演出神がかってましたね!次回も楽しみにしています。」

ありがとう!戦闘演出はMr磁石さんの解説動画や、Cafe院9610さんのものを参考に作らせてもらっています!

「浸食しすぎ!!」

最終戦闘のマルティナのアビス浸食は恐ろしかったですね…毎手番浸食してました。
ただ致命的な呪いを一度も引かなかったのは不幸中の幸いだったかなと思います。

素晴らしい話をありがとう」「面白い物語をありがとう」

そういっていただけたのなら、私も作った甲斐があるというものです!
リプレイ動画を作るモチベは皆さんの応援からいただいていました。
こちらこそ、ありがとうございました!

おお、最終回!なんと得がたく悲しい響きかッ!実に素晴らしい!

いやあ、ほんとうにエタらなくてよかった!最終回を皆さんと迎えられてよかったです!

文責:エニシダ